俺は、昔店頭に立っているとき何時も暗算していた。
特別、数学に自信が有るわけでもなく、そろばんが得意といったわけでもないが暗算していた。
接客しながら何を計算していのか?
どうして計算が必要なのか?
と思うだろうな。
これが結構、売上げを作ることや接客のなかで役に立つんだな。
例えば、
○接客している商品の合計が今いくらくらいになっているかをお客様に聞かれたとき すぐに答えられる。
○今の個人やお店の売上げ経過や、商品単価、客単価、集客数、購入客数の合計などをリアルタイムに把握。
などは常に計算していた。
だから俺はそれくらいの数字であれば即答できた。
だからどうしたって思うだろ。
しかし、これができるとできないでは大きな違いができる。
その違いは計画の進行に現れるんだ。
それらを説明する前に、まず計画について多くの人がしている勘違いを指摘しておく。
計画というと、まず月の予算、週の予算、1日の予算が頭に浮かぶと思う。
そしてこの計画は、一度決めたら変更しないモノと何気なく思っている人達が多い。
実はこれが大きな勘違い。
計画は常に変化するモノだ。
例えば、月の半ばで予算対比90%だとすると、あと半月間を100%でいっても月で考えたら予算達成はできないよな。つまり予算を見直さないと達成できないわけだ。前半の足りない10%を後半の予算にプラスしないと行けない。
半月で120%達成している場合は、その場で全体の予算を上方に修正して売れるだけ売る事が重要になってくる。
そこで問題となるのが、どの段階で計画を見直すのが良いのか?
半月経ったところか?
1週間毎か?
毎日か?
そんなこと考えるまでもないよな。
早いにこした事は無い。
つまりリアルタイムにだ。
だけど毎日変えるなんて大変だ!
ましてやリアルタイムなんて専用のPCとソフトでもない限り不可能だ。
って思うけど、本当にそうか?
時間がかかっているのは、計算か?
計算は小学生でもできる範疇の計算だぞ。
実は時間がかかる事はかかるが、かかる部分は、予算表の表を書いたりする時間がかかるんだ。
だったら、表なんて書き換えなくても良い。
計算だけしてれば良い。
そこで、俺はいつも頭の中で計算していた。
日単位じゃないぞ、時間単位、分単位でその場で計算して修正していた。
常に頭に数字をいれて、修正していた。
とはいっても俺の頭は、そんなに優秀ではない。
そこで、予算に体する計算はマイナス時の計算(カウントダウン)にしぼって計算していた。
つまり「後いくら売ったら予算達成だ」と言った具合だ。
簡単だろ。
こんなの皆しているよ。
って言うかもしれないが、この段階でも突然言われたら即答できるやつは少ないぞ。
そこからは簡単な計算で常に細かい目標に落とし込む。
後3万円売ったら本日の予算達成だとした場合。商品単価が3,000円、客単価が6,000円だとすると、お客さんで後5人。商品で10点。といった目先の目標に変わる。
ここまで出来ている奴にはなかなかお目にかかれない。
このような数字は、接客のたびに変化していくわけだ。
この行為(意識)が、実際に予算を達成する上で非常に活きてくる。
全スタッフがこの計算を常に頭でリアルタイムにできていたら最強だ。
絶対に予算なんか落とす事はないチームの出来上がりだ。